人と同じように犬にとっても肥満は健康によくありません

肥満は動物の健康に悪影響があるので、私たちは常に適正な栄養管理、ボディコンディションの適正化をしなければなりません。肥満とは脂肪の過剰な蓄積であり、体重は蓄積した脂肪の量に相関します。人では、とくにアスリートなどでは筋肉の割合が多く、それが体重の増加にも反映されますが、ペットの場合は基本的には体重の増加は蓄積脂肪の増加からくるもの、つまり肥満と関連するものと考えられます。

肥満の危険性とは

体脂肪の過剰な蓄積は健康に有害な影響があります。例えば、心不全などの心血管系疾患の発生率が高くなり、糖尿病などの内分泌疾患、関節疾患など整形外科学的な疾患、難産、免疫機能の低下などもリスクが増大します。また、麻酔に伴う合併症のリスクも大きくなります。

肥満の原因は?

肥満の原因はいくつか考えられます。多くは過剰なカロリー摂取です。かわいいからといって、過剰な食餌や頻繁におやつを与えることは好ましくありません。その他に運動不足、年齢、遺伝的な体質、不妊手術による食欲の増加などが関連します。また、肥満はときに病気の結果として現れることがあり、甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症などの内分泌疾患では症状の一つとして体重増加がみられることもあります。まれですがインスリノーマなどの腫瘍性疾患が肥満を伴うこともあります。

ダイエットのために絶食することは危険

摂取カロリーが多いために肥満になってしまった犬に対して、ダイエット法として絶食を行うことはよくありません。絶食により摂取カロリーの制限に成功しても、健康維持に必要なタンパク質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素も不足してしまいます。とくに猫の場合は肝リピドーシスという病気を誘発することになるため絶食は行ってはいけません。

肥満の原因と対策

ロイヤルカナン 犬用 減量サポート 1kg 食事療法食

減量を必要とする犬のために
減量サポートは、減量を必要とする犬に給与することを目的として特別に調製された食事療法食です。

【この食事の対象】
・肥満時の減量
・減量によって改善が期待できる各種疾患
(心疾患、循環器障害、関節・運動器官障害、皮膚疾患、腫瘍など)

スペシフィック SPECIFIC 犬用 減量用 CRW-1 [ウエイト・マネージメント] 100gX7個 食事療法食

・低脂肪と高繊維を特徴とする低カロリーフードで、肥満や太りぎみの犬に配慮しています。
・蛋白含量が高く、減量中の筋肉量の維持に配慮しています。
・脂肪含量が低く、胆汁うっ滞や高脂血症の犬に配慮しています。
・低脂肪・高繊維の低カロリーフードである[CRD-1/CRW-1]は、糖尿病の犬にも配慮しています。

ヒルズ 犬用 r/d (小粒) 1kg

肥満、減量を必要とする犬に給与することを目的とした食事療法食です。

特徴は、低脂肪・高繊維の組成はカロリー摂取量を減少させ、満腹感を維持しながら体脂肪の低下に役立つ成分、低脂肪・高繊維の摂取により高脂血症も考慮された成分含有です。

肥満の原因の多くは過剰なカロリー摂取に起因します。この場合は、食事療法(低カロリーで調整された総合栄養食を適正な量で給餌すること)で対策ができます。散歩の頻度を増やすことも効果的です。ときに内分泌疾患などの病気が基礎疾患として潜んでいる場合もあるため、肥満以外に何か行動の変化/異常(水をよく飲む、元気がない、左右対称性の脱毛がある、ふらつく、発作など)がみられるようであれば、動物病院に相談しましょう。

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