水頭症とは

水頭症は頭の脳室やくも膜下腔に過剰な脳脊髄液がたまった状態です。過剰な脳脊髄液がたまってしまっているために、周囲の脳が圧迫されて脳圧が上がり神経症状がみられることがあります。

水頭症には先天性ものと後天性のものがあります。

先天性の場合は遺伝性のことも多く、チワワやトイプードル、ヨークシャテリア、ポメラニアン、パグやペキニーズなどでよくみられます。症状は生後数か月など幼少期からみられるようになることが多いです。
後天性のものとしては頭部外傷や脳炎などが原因となることがあります。

水頭症の症状

しつけを覚えられない、落ち着きがない、ボーっとしていて目がうつろ、寝てばかりいる、急に興奮したり噛んだりする、視力低下、てんかん発作、グルグルと同じところをまわり続ける旋回運動、歩行異常などさまざまな症状がみられます。

診断方法

診断は症状に加えて、レントゲン、超音波検査やCT、MRI検査などを行います

予防・治療方法

残念ながら水頭症を予防することは難しいです。治療方法として内科的に治療する方法と外科的に治療する方法があります。
内科的治療としては、脳圧を薬によって下げます。薬をやめてしまうとまた脳圧が上がってしまうため、薬は継続的に使っていく必要があります。
外科的治療はカテーテルを入れて脳にたまった脳脊髄液を腹腔内に流し、腹膜から吸収させるようにする方法です。

水頭症は症状が重くなってしまうと治療での効果があまり期待できなくなってしまうこともあります。また治療をしても介助がないと生活が難しい場合に飼い主に大きな負担がかかり、悩まれることもあります。普段の生活をよく観察して、早期発見することで症状が軽いうちに治療をすることができます。眼球が圧迫されて目が外側を向いている、他の犬に比べて頭が大きく盛り上がっているような気がするなど、外見から疑えることもありますので心配な場合は様子をみずに動物病院を受診してくださいね。

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