ノミやマダニを駆除する必要性を知っておきましょう

犬を飼っている人であれば、毎年春になるとノミやマダニの駆除や予防に気をつけている人が多いと思います。

ノミやマダニの予防には注射するタイプや服用させるタイプなどさまざまな方法があります。中でも最も実施している人が多く、自宅でも比較的対応しやすいフロントラインでの予防法にスポットを当ててみます。

フロントラインプラスは取り扱っている動物病院も多いので、かかりつけの病院でも入手しやすい予防薬なんです。初めて予防を始める人も参考にしてみてください。

ノミとマダニはこんな風に愛犬に近づきます

犬につくノミは主に猫についているネコノミというものです。成虫は犬の体に寄生することがあり、ノミがついた場合には痒みを感じて引っ掻いたりします。そこから皮膚炎に発展することもあり、その部分の皮膚はかぶれたり赤くなったりします。もちろん寄生すれば血を吸う為、ノミの唾液に含まれる分泌液から病気を併発することもあるのです。

ノミは犬の体に寄生するだけではありません。卵や幼虫が室内など落ちることで、生活環境そのものがノミに汚染される可能性もあります。

一方、マダニは主に草の中に潜んでいます。散歩など屋外で過ごすことの多い犬の体に付着し、ついてしまうとノミと同様に犬の血を吸い始めます。始めは1mm程度と小さく気づきにくものですが、血を吸い続けることで体がパンパンに膨らみ、肉眼でもはっきり見えるようになる頃には相当吸血されていることになります。

ノミ・マダニ予防を春から始める理由

このノミ・マダニの行動が活発になるのが3月下旬から夏にかけての時期になる為、毎年このタイミングで予防を始めるのが適切というわけです。動物病院へ定期的に通院している場合にはこの時期になるとハガキやメールでお知らせが届く人も多いと思います。愛犬の為はもちろんですが、飼い主と家族全体の為にも適切に予防をしましょう。

春先から初秋というのは、普段のお散歩だけでなく犬を連れてのお出かけが頻繁になる人も多い時期ですよね。特に郊外や自然の中で過ごすことの多い犬や、アウトドアを犬と一緒に楽しむ場合にはノミやマダニの予防は絶対欠かせません。
犬が好んで行動する所こそ、ノミやマダニが潜んでいることの多い場所でもあるのです。

ノミやマダニの予防をしないとどうなる?

飼い主にもよ被害が及ぶ危険性も

これらのノミやマダニの予防をしないまま屋外での散歩や飼育をしていると、さまざまな弊害があります。単純に犬の体に付着するという以外にももっと恐ろしい事態にも発展する危険も潜んでいるのです。
ノミの付着に気づかずに放置しておくと、その量が特に大量の場合には犬が貧血状態に陥ることもあります。

また、卵や幼虫が家の中に散乱することで、さらに成長したノミが犬だけでなく人間にもつくようになります。特に1年中空調で温かく保たれている環境下においては、産卵を繰り返しノミの温床となってしまうこともあります。一度こうなってしまうと、完全に駆除するのは大変なものです。

マダニが媒介する恐ろしい感染症

マダニの場合は、特殊な口で犬の体にしっかり食い付いている為、なかなか取ることは出来ません。無理に取ってしまうと口の部分が皮膚に付着したまま残ってしまうことになり、そこから化膿することも珍しくありません。

また、最も恐ろしいのはバベジアというマダニが媒介する感染症です。これは感染することでさまざまな症状を発症します。
◎低体温
◎ショック
◎昏睡等
この他にも急性症のものがあります。
◎溶血性貧血
◎血尿
◎脾臓の肥大
◎嘔吐等

これらの症状が見られたらすぐに動物病院へいくことは一番ですが、幼犬や老犬など体が弱っている犬の場合には早期に死に至ることもある恐ろしいものです。

実際に症状が出ていない場合でも、犬の体にマダニを発見したらまず動物病院で診てもらうことが適切な対処法です。先に述べたように、マダニを無理に犬から剥がすと皮下にマダニの口の一部が残ってしまう可能性が高いからです。

フロントラインプラスの適切な投与期間は?

パピーでも使える?

フロントラインプラスは生後2ヶ月以上であれば投与が可能とされています。ただし、発育状態や体質、健康状態など個体差はある為、場合によってはその月齢を超えていても投与出来ない犬もいます。

生まれて初めての投与には獣医さんにまず相談し、指導を受けるのが安心で適切です。塗布する場所や手順などの方法も初めての場合は獣医さんにやってもらい、コツを覚える方が確実で安全だと思います。分からないところや不安な部分はしっかり聞いてしまいましょう。ほとんどの獣医さんは丁寧に教えてくれるものです。

開始時期と終了時期は?

投与の時期や期間は住んでいる地域や飼い主さんによってもさまざまですが、4月下旬から9月下旬頃までの半年間を目安に実施している人が多いようです。

暖かくなるのが早い年や地域などは3月下旬から始める例も少なくありません。終了時期も10月下旬にずらしたり寒くなるのが早い地域は9月に入る頃の秋口で終了する人もいるようです。

飼育環境によって適切な時期や期間をそれぞれ選び、実施期間に迷ったり心配な時にはかかりつけの動物病院で相談するのもいいでしょう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連する記事

獣医師が解説「涙やけ」:もしかしたら流涙症かも!?その原因や改善のポイントとは

涙が多くて、涙やけができてしまう。実はそれは流涙症かもしれません。流涙症の原因はなんでしょうか?

本間獣医科病院 / 2993 view

愛犬の目が赤い時は?こんな病気の症状かもしれません

愛犬の目が赤い時はありませんか?見た目は元気でも目が赤くなっていると心配ですよね?目が赤い症状はいくつかの病…

Chriee / 1908 view

犬と楽しく遊んでいたら突然の発作!?パテラって何?

小型犬に多いパテラ。先天的なものもありますが、普段の過ごし方が原因で急になってしまったりします。予防の仕方や…

Gigii / 2204 view

犬の歯周病は放っておくと怖いんです!口腔ケアで対処してみて!

放置するといろいろな病気にも発展する歯周病。犬も歯周病になります。歯周病のサインを早めに察知するのも大切です…

Chriee / 2631 view

シニア犬の歯石と口臭大丈夫?歯みがきが苦手な愛犬に効果的なグッズまとめ

7歳を過ぎてくると、やっぱり歯石や口臭が気になりやすくなります。歯みがきが苦手な犬でも使いやすい、口臭や歯石…

Chriee / 3624 view

みんなどうしてる?犬のバスタイム、適切な回数はどれくらい?

犬を自宅で入れる場合もトリマーさんにお願いする場合も、気になるのはその頻度だと思います。爪切りなどと合わせて…

Chriee / 1193 view

ご存知ですか?犬の病気・不調に使用されるステロイドのメリットとデメリット

犬の病気・不調の際の治療として用いられることの多いステロイド。急を要するような症状には非常に心強いものですが…

Chriee / 3187 view

獣医師が解説「犬の熱中症」:気温の高い時期は注意が必要!いざという時、自宅で行える応…

気温が高く、日差しの強い時期になると、熱中症の発生が増えます。どのような症状になるのか、また、犬種によるかか…

本間獣医科病院 / 1751 view

獣医師が解説「白内障」:進行すると失明することも!その予防と治療とは?

目はわんちゃんと私達がコミュニケーションを取る上でとても大切な器官です。そのため、どんな目の異常でも見逃さず…

本間獣医科病院 / 2438 view

獣医師が解説「痙攣(犬の病気)」:突然の痙攣、でも慌てないで!その対処法とは?

突然 愛犬が痙攣を起こしたらどうしていいか分からなくなってしまいますね。痙攣の原因と対処法をまとめました。(…

本間獣医科病院 / 2649 view

獣医師が解説「しゃっくり(犬の病気編)」:寄生虫や肺炎などが原因の場合も!見過ごせな…

犬も人間のようにしゃっくりをすることがあります。しゃっくりが起きるのはなぜでしょうか?(犬の病気編)

本間獣医科病院 / 2720 view

なんだかおいしそう⁈犬用フィラリアのお薬は進化しているのです

犬のフィラリアの薬と言ったら白い錠剤。なかなか飲んでくれないし、困ってる…。そんな方にお勧めしたい、フィラリ…

Gigii / 2599 view

関連するキーワード