愛犬の痴呆は飼い主さんが気をつけてあげましょう

犬の痴呆は、人間のように言葉や態度などはっきりした分かりやすいものが無いだけに、なかなか把握しにくいかも知れません。実際に痴呆症を発症した犬の飼い主さんでも症状を把握するのは完全ではないようです。犬の痴呆症について書いてみたいと思います。

犬の痴呆は何歳頃から始まるのか?

犬種や個体差によっても様々ですが、早い場合は大型犬であれば7〜8歳頃から、中型犬、小型犬は10歳以降に見られることがあり、15歳前後が最も多いようです。小型犬であれば15歳以降というと本当にもう高齢ですよね。足腰も弱る頃という感じかと思います。

痴呆はこんな症状が見られます

時間の概念が乱れることが多く、普段なら寝ている時間に起きていたりと睡眠時間のズレが起こったり、深夜何も無い時に吠えるようになったりと、いつもと違う行動が見られようです。
ずっと出来ていたトイレが分からない、いつもの道を迷うなどの行動が見えたら痴呆を疑ったほうが良いでしょう。

痴呆になりやすい犬種は?

痴呆を起しやすい犬種としては日本犬が最も多いようです。しかしもちろん、環境や健康状態などの個体差もある為、日本犬以外の犬種も痴呆になる犬はいます。
愛犬がある程度の高齢になって、いつもと違う行動や呼びかけに対して反応がおかしい時には早めに受診してみると良いですね。

痴呆が進んでしまうとどうなってしまうのか?

嗅覚や聴覚も低下していくので、普段なら過敏に反応出来ていた犬でも、反応が見られなくなったり、さらには飼い主も認識出来ない場合もあります。
トイレが分からない、出来ない場合は室内ではオムツをして対処するなど、症状が出て来たら必要な準備を早めに備えておくのも大切ですね。

痴呆の症状が見られたら早期に病院へ

愛犬に痴呆が疑われる症状が見えてきたら、早期に病院を受診しましょう。適切な治療を早い段階から受けることで進行を遅らせたり、軽減することが出来ます。
愛犬に起こっている症状や普段との違いを適切に説明出来るように、普段から愛犬の行動を見ているのも飼い主に出来ることです。

まとめ

最後までお読み頂きありがとうございました。
愛犬が高齢になってくると、身体の衰えは当然出て来ますが、痴呆になってしまうとさらに大変なことも増えてくると思います。
実際に痴呆になってしまったら、飼い主として出来ることをしてあげるのも大切ですし、十分な治療も大切です。
そして何より、元気なうちにはたくさん一緒に遊んであげたいですね。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連する記事

獣医師が解説「鼠径ヘルニア(犬の病気)」:新しくワンちゃんを迎える前にチェック!その…

鼠径ヘルニアは、臍ヘルニア、会陰ヘルニアと並んで発生の多いヘルニアです。脚の付け根から、お腹の中の脂肪や臓器…

本間獣医科病院 / 2583 view

獣医師が解説「気管虚脱(犬の病気)」:中高齢の小型犬は要注意!気になる症状、予防策と…

中高齢の小型犬によくみられる疾患です。空気の通り道である気管が押しつぶされたように変形してしまい、呼吸困難な…

本間獣医科病院 / 2507 view

獣医師が解説「血尿(犬の病気)」:早めの検査を!重大な病気が隠れていることもあるんで…

オシッコが赤い!愛犬が血尿をしていたらビックリして心配になりますよね。考えられる原因をまとめてみました。(犬…

本間獣医科病院 / 2870 view

獣医師が解説「犬の軟便」:病院へ連れていく見極めが難しい!考えられる原因と対処法につ…

いつもと違って柔らかい便をしている、すぐに健康なうんちをするようになればいいですが、続くと心配ですね。軟便が…

本間獣医科病院 / 1846 view

タバコの煙、犬の健康にどう影響する?気をつけるべきこととは?

人間の健康には多大な害があると言われているタバコですが、犬にとってはどうなのでしょう?人間と同じように犬にと…

cezannee / 2307 view

獣医師が解説「犬とステロイド」:薬や作用?犬に処方されるのはどんな時?

犬へのステロイドの使用について考えてみました。

本間獣医科病院 / 7558 view

獣医師が解説「涙やけ」:もしかしたら流涙症かも!?その原因や改善のポイントとは

涙が多くて、涙やけができてしまう。実はそれは流涙症かもしれません。流涙症の原因はなんでしょうか?

本間獣医科病院 / 2879 view

春先からが注意!犬のマダニやアレルギー対策について

気温が上昇して屋外での活動が増えてくると、心配なのがマダニの発生です。さらに花粉や草でのアレルギーを起す犬も…

Chriee / 936 view

愛犬の歯周病の予防はどうすればいいの?かかってしまった時の治療法は??

歯みがきが苦手な犬は歯周病にかかる率が高くなりがちです。特に3歳以降は発症する率は年々上がってきます。毎日で…

Chriee / 1809 view

獣医師が解説「糖尿病」:どんなワンちゃんがかかりやすいの?予防法は?

糖尿病は膵臓から分泌されるインシュリンというホルモンが不足したり、うまく働かなかったりすることで起こります。…

本間獣医科病院 / 1685 view

獣医師が解説「白内障」:進行すると失明することも!その予防と治療とは?

目はわんちゃんと私達がコミュニケーションを取る上でとても大切な器官です。そのため、どんな目の異常でも見逃さず…

本間獣医科病院 / 2334 view

蚊が媒介する犬の病気、フィラリア症。その怖さと予防について。

田んぼや水辺の多い日本では、蚊も多く発生します。そのため、犬には昔からフィラリア症という病気が蔓延していまし…

adelee / 2285 view

関連するキーワード