低血糖の症状

●発作・虚脱
●元気消沈
●筋肉の攣縮・運動失調
●異常行動
●虚弱
など。特に子犬は嘔吐の後や早朝に見られることがあります。

なぜ低血糖になるの?その危険因子とは?

妊娠中や、運動量の多い猟犬、腫瘍性疾患などでは糖の利用が多くなります。また、子犬や子猫、トイ種、重篤な栄養失調では、エネルギー摂取不足による低血糖が生じやすいと言われています。新生児では、肝臓における栄養の貯蔵能力が低いため、6時間程度の絶食でも低血糖になることがあります。小型犬の仔犬を迎えられたご家庭では注意が必要ですね。
この他、血糖値を下げるインシュリンというホルモンが過剰に分泌される腫瘍や、内分泌系の疾患、肝疾患が原因となることもあります。

診断

症状と血液検査から診断をします。
原因となっている病態の確定には、エコー検査やレントゲン検査、特殊な血液検査を行う必要があります。

どんな対処や治療が必要?

低血糖の症状があり、基礎疾患がみられない、食欲があり嘔吐をしない場合には、初期治療として、まず食べ物を与えます。食欲がなく、食べることができなければ、点滴で糖を補います。
低血糖の原因が、腫瘍である場合や一部の肝疾患では手術が適応になることもあります。

長期の管理法

子犬やトイ種の低血糖の場合には、食餌の回数を増やしたり、人工保育が必要になる場合もあります。低血糖を起こしたことがあるわんちゃんでは、ワクチン接種が行えるの2ヶ月半~3ヶ月齢くらいまでは低血糖には特に気をつけたいですね。

怖い副作用

長時間の低血糖は、脳に大きなダメージを与えます。特に、視覚野に影響が出やすく、数時間~数日間の一過性、または治らない盲目になることもあります。
早期発見が大切になりますね

まとめ

ここまで、低血糖について、特に子犬やトイ種の低血糖を中心にお話しを進めてきましたが、低血糖についてお分かりになられたでしょうか?最近は小型犬ブームで、月齢の低い小型犬の子犬を迎えられるご家庭も増えてきています。月齢が低ければ低いほど低血糖になるリスクもありますので、子犬を迎えられる場合には注意してあげてくださいね。
低血糖は緊急な対応が必要になります。いつもと違ったり様子がみられたら、すぐに動物病院を受診なさってください。

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