マダニって?

マダニには800以上もの種があります。いろいろな環境に適応、生息できるため、世界中で問題になっています。また、マダニは人にも感染する、犬バベシア症やライム病などを媒介すると言われています。これらの被害からワンちゃんを守るためには定期的な対策が必要です。

マダニの発生と感染

マダニの発生には気温や湿度など多くの要因が複合して関与しています。このため、季節によって大発生したり、突然、多数のマダニが寄生することがあります。マダニは気温が15℃以上になると活動を開始すると言われており、秋口に繁殖期を迎えます。また、北海道から沖縄まで日本全国に生息しており、公園や河原、林などの草むらに隠れるように潜んでいます。

①メスの成虫が地上に産み落とした卵が孵化した幼虫が草の葉の先端にはい上がります。
②動物が近づくとその体温や炭酸ガスに反応して動物に飛び移ります。
③吸血して成長、脱皮を繰り返し、成ダニになります。
④成ダニは行動範囲も広がり、より大きな動物に寄生して吸血します。
⑤2~3週かけて飽血後、メスは産卵を開始します。

マダニによる吸血

マダニの口は、皮膚を突き刺すのに特に適した構造をしています。マダニが動物の皮膚に接触すると皮膚を切開し、その口が皮膚に入り込みます。すると口が抜けないよう、唾液からセメント様の物質を注ぎ込み、皮膚に口を固定します。唾液には血液を固まらせないための成分や、炎症を引き起こさせないための成分が含まれているので、吸血されている動物の反応は抑制されます。

症状と病原体の伝播

マダニの栄養源は血液です。特に成ダニは、1匹あたり1ccもの血液を吸血し、体重は、吸血前の200倍になるとも言われています。そのため、多数のダニが寄生することで貧血を招きます。
マダニは、最初の数日間の遅い吸血の後、急速な吸血が始まりますが、この急速吸血期の唾液分泌は周囲の細胞の溶解と壊死を加速させます。病原体の伝播リスクが高まるのはこの時です。
では、マダニによる病原体の吸血後、どのくらいで病原体が伝播するのでしょうか?
バベシアは、36時間~48時間で感染力をもち、貧血や発熱、食欲不振を示します。急性の場合は死にも至ります。
ライム病は、72時間以降で感染の確率が高くなると言われています。

マダニのチェック

お散歩から帰ったら特に、顔まわり、耳、目の縁、お腹、足の指の間などの被毛の少ない、短い場所をチェックしましょう!
もし、マダニを発見しても、無理に取らずに動物病院へいきましょう。無理に取るとシコリになったり、化膿したりしてしまいますので、注意してください。

マダニの防除法

マダニの寄生とマダニ媒介性疾患を単独で100%防御する方法はありません。したがって、いろいろな防御法を取る必要があります。
まず最初に、効果が高く、長期間持続し、シャンプーや水浴に影響を受けにくいマダニ駆除剤を用いることが大切です。次にマダニが多い地域で動物を散歩させた後には、マダニの寄生を注意深くチェックしてください。

最後に…

たかがマダニ、されどマダニ。マダニの恐ろしさがわかってもらえたでしょうか?マダニそのものだけでなく、伝播される病原体による二次感染が思った以上に怖いものなんです。今日から散歩後のチェックを習慣にして、ワンちゃんをマダニの被害から守りましょう!

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