フィラリア症って?

フィラリアは、心臓に寄生する寄生虫の一つです。わんちゃんがフィラリアを持っている蚊に刺されるとうつってしまいます。研究が進み、フィラリアがうつってしまってもフィラリアの成長を止めるお薬が開発されました。これがみなさんもよくご存知の、フィラリアの予防薬になります。しかし、予防法が確立されている現在でも病気自体がなくなったわけではなく、3年間予防をしないと感染してしまうとも言われています。フィラリア症は日本だけでなく、蚊の生息する世界各地で発生しています。

フィラリア症の症状は

フィラリアは、心臓や肺動脈に寄生する寄生虫です。そのため、心臓病と同じような症状を示します。フィラリアの虫の数やわんちゃんの大きさによって症状の進行は様々です。また、症状には、慢性症状と急性症状があります。

慢性症状
●咳が出る
●運動を嫌がる、散歩を嫌がる
●腹水が溜まり、お腹が膨れてくる

急性症状
●突然の赤い色の尿
●突然の呼吸困難
●突然の虚脱

フィラリアの治療は?

入口と出口のある消化管とは違い、血管は出口がありません。そのため、たとえフィラリアが死んでしまっても、体の外に出ることはありません。治療をしても、様々な合併症でわんちゃんの寿命は短かくなってしまいます。
急性症の場合には、頚の血管から細い管を入れ、速やかにフィラリアの摘出を行いますが、予後はあまり良くないとされています。

何といっても予防が大切!

蚊は月の平均気温が13℃を上回ると発生し、吸血します。地域により差はありますが、本州では4〜5月頃より、11月〜12月頃まで予防する必要があります。予防薬は、フィラリアがわんちゃんの体に入ってから心臓に到達するまでの間に子虫を駆虫することを目的としています。なお、フィラリアの予防薬は、投薬してから翌月の投薬まで効果が続くものではありませんので、毎月忘れずに飲ませましょう。

フィラリアの検査って必要なの?

新しいシーズンにフィラリア予防を開始する前に動物病院でよく受ける質問です。フィラリア予防を始める前には必ず、フィラリアに感染していないかどうかを検査する必要があります。もし、感染しているわんちゃんに予防薬を与えてしてしまった場合、予重篤な副作用が生じ、死に至る可能性もあるからです。安全に予防を開始するためにも、動物病院の先生の指示に従って、検査を受けて下さいね。

まとめ

フィラリア症は、獣医師の指示通りに予防薬を与えれば100%予防ができる病気です。フィラリア症にかかってしまうと、わんちゃんも苦しみますし、それをみている飼い主さんも心を痛めることになります。かかってからでは取り返しがつきませんので、忘れずに予防しましょう。

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