実はよくできている、フィラリア予防の仕組み。

地域によりますが、毎年5月頃になると犬のかかりつけの病院から″フィラリア予防の時期です″というはがきが届くと思います。薬を毎月飲ませるのは大変だし、正直憂鬱…と思われる飼い主さんも多いはず。一度フィラリアのメカニズムを勉強して、理解した上で予防してあげましょう!

フィラリア症って、いったい何なの?

″フィラリア″とは、″犬糸状虫″というそうめん状の寄生虫のこと。

″フィラリア″とは、″犬糸状虫″というそうめん状の寄生虫のこと。

フィラリアを持った蚊が犬の血を吸血するとき、犬の体内にフィラリアが入り込んでしまいます。約二か月ほどかけ皮膚の下で準備を整え、血管を通り心臓や肺の動脈へ向かいます。辿り着いたからといってすぐに症状が出るわけではなく、何年かたって血管がボロボロにされた頃に症状が現れることが多いようです。

どうして毎月薬を飲ませないといけないの?

予防と言っていますが、わかって頂きたいのが″予防薬″ではなく″駆虫薬″であるということ。

予防と言っていますが、わかって頂きたいのが″予防薬″ではなく″駆虫薬″であるということ。

勘違いしがちなのが、毎月飲ませているあのお薬は予防薬ではないと言う事。飲ませているからと言って蚊に刺されなくわけでも、体内にフィラリアが入り込まなくなるわけでもないんです。体内に入り込んだフィラリアが皮膚の下で準備を整えている2か月間のうちに駆除してしまおう!という仕組みなんです。

じゃあ、二か月に一回でもよくない?…と思いますが。

血管に入る前に駆除したいんです。

血管に入る前に駆除したいんです。

血管に入って移動開始してから駆虫すると死骸が大量に発生し、血管を詰まらせてしまう危険も…。皮膚の下で感染の準備を整えているこの期間に確実に駆虫したいんです!そのためには二か月に一回だと少し遅い場合もあるので、一か月に一回投薬する必要があります。

どうして投薬期間が決まっているの?

投薬期間が決まっているのも地域によってまちまちなのも、理由があるんです。

投薬期間が決まっているのも地域によってまちまちなのも、理由があるんです。

フィラリアを運ぶ蚊の発生時期によって投薬期間が決められており、発生から一か月後~いなくなってから一か月後まで投薬することになっています。なので地域によっては4月開始だったり、6月開始だったりとまちまちなのです。期間についてはかかりつけの病院の指示に従いましょう。

蚊がいなくなってから一か月後に飲ませる必要ある?

とっても大事!忘れずに飲ませてください。

とっても大事!忘れずに飲ませてください。

確かに蚊がいなくなったらもういいんじゃ?と思うかもしれませんが、先ほどの説明を思い出して!いなくなる月に飲ませても、そこから先予防してくれるわけではないんです。もしも最後の蚊に刺されたら、翌年の開始時期にはフィラリアは血管の中…遅いですよね。念には念を、一か月後もしっかり投薬を!

いかがでしたか?毎月飲ませなければいけない理由、フィラリアのメカニズムと合わせてご理解いただけましたでしょうか。命にかかわるとは聞いていても、何がどう命にかかわるのかなかなかわかり辛いですよね。この記事を頭において、毎月一回、飲み忘れの無いように投薬頑張ってくださいね!

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