
獣医師が解説「痙攣(犬の病気)」:突然の痙攣、でも慌てないで!その対処法とは?
突然 愛犬が痙攣を起こしたらどうしていいか分からなくなってしまいますね。痙攣の原因と対処法をまとめました。(犬の病気)
痙攣
愛犬が痙攣を起こしてる!
突然 愛犬が痙攣を起こしたらどうしていいか分からなくなってしまいますね。
痙攣の原因と対処法をまとめました。
痙攣の原因として、てんかん、低血糖、感染症などがあります。
てんかん
普段は何も異常なく過ごしていますが、突然発作がおきます。
この発作は繰り返し起きますが、その間隔はそれぞれ違います。一年に一度程度の場合もありますし、毎日のように起こすこともあります。またてんかん重積といって発作が止まらなくなることがあり、この場合には早急に動物病院で処置をしてもらう必要があります。
てんかん発作では意識は残っているけれど、体の一部が痙攣など起こす場合や、気を失って激しく全身が痙攣を起こす場合があります。
激しい痙攣を起こしている姿をみてビックリしてしまうかもしれませんが、落ち着いて対応してください。
愛犬の周りに危ないものがないかなどを確認して、ぶつかったり落下することがないよう安全を確保しましょう。また心配して体を押さえつけたり、口の中に手を入れるなどは噛まれてしまう危険があるためしないでください。
可能であれば動画を撮って動物病院に持っていくとよいでしょう。
てんかんと診断されたら、抗てんかん薬などのお薬を使って治療をしていきます。
低血糖
血液中の糖分濃度が低下してしまうことにより、痙攣を起こすことがあります。
特に子犬では、食餌の間隔が長かったり食餌量が足りていない、長時間連続して遊ばせてエネルギーを消耗してしまうことが原因で低血糖となることがあります。
子犬は毎日体が成長していきますので、多くのエネルギーを必要とします。
食餌回数は3~4回とし、十分な食餌量を与えましょう。
また子犬は多くの休息も必要とします。少し遊んだら静かなスペース(ゲージの中など)に戻し、おやすみさせてあげましょう。
もしも低血糖になってしまったときは砂糖水を舐めさせてあげましょう。
その後は必ず動物病院を受診してくださいね。
成犬が低血糖になる場合には、すい臓の腫瘍や重度の感染症による敗血症、副腎皮質機能低下症などが原因となります。
激しい痛みや緊張、恐怖による震えが痙攣のようにみえることがあります。
ケガや病気などで痛みがあったり、カミナリなどの大きな音がこわくて小刻みに震えることがあります。
このような場合は疼痛管理や、精神的なものの場合は優しく声をかけて落ち着かせてあげてください。
カミナリや大きな音などへの恐怖心がひどい場合には心を落ち着かせる効果のあるサプリメントなどを試してみてもよいかもしれません。
まとめ
実際に愛犬が痙攣を起こすとビックリして慌ててしまいますが、心を落ち着かせて冷静に対応してください。
痙攣の原因によっては命を落としてしまうこともありますので、動物病院に連絡をしてすぐに動物病院に行くようにしてください。
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