気管って?

簡単に言うと、空気の通り道です。呼吸をして鼻や口から取り込まれた空気を肺に送り、肺に取り込まれた空気を再度、肺から送り返す管です。気管は柔らかい軟骨でできていて、空気を吸ったり吐いたりする時には、気管にも圧力がかかります。

どんな犬種に多いの?

中高齢の小型犬、ポメラニアン、ヨークシャー・テリア、トイ・プードル、チワワなどに多くみられます。私たちの身の回りでも、よく見かける馴染みのある犬種ですね。これら小型犬は幼少期から、飼い主さんに飛びついては頭を反り返したような姿勢を繰り返し、その姿勢のまま呼吸をしたり、よく吠えたりします。このような習性が気管虚脱を引き起こす引き金になっているとも考えられています。

気管虚脱の原因は?

遺伝的な素因が多いと言われていますが、先ほどの項で取り上げたような生活習慣や体型なども大きく関連しています。肥満で脂肪が多いと喉を圧迫してしまい、気管に負担がかかってしまいます。また歯周病などの感染症、過度の興奮による体温の上昇、過呼吸なども原因になります。

気になる症状は?

先ほどもお話しした通り、気管は柔らかい軟骨でできています。呼吸をして圧力がかかると、虚脱を起こしている部分が凹んで細くなってしまいます。そうなることで、呼吸がしづらくなります。ここで、少しわかりやすいように気管をストローに例えてお話を進めてみましょう。

皆さんも飲み物を飲むときに細いストローで飲むよりも、太いストローで飲んだ方が飲み物を飲みやすいですよね。気管が細くなると、細いストローで飲み物を飲むときのように、空気が通りにくくなって、呼吸がしづらくなります。
実際の症状としては、激しく吠えたり、運動をした後に『ガーガー』という、アヒルの鳴き声のような喉が鳴る音が聞こえるようになります。咳のように聞こえるかもしれません。

また、落ち着かずに歩き回る、座り込んでしまう、舌を出したままよだれを垂らすなどの症状がみられることもあります。さらに症状が進むと呼吸困難となり、舌の色が青紫色になります。

気管虚脱にならないために…

太り気味のわんちゃんは、ダイエットを心がけましょう。小型犬を飼われている方は、若い頃から体重管理に気をつけるとよいですね。特に、去勢手術や避妊手術を受けると、太りやすい体質になります。フードをダイエット用に変更したり、オヤツを減らすなどの工夫もしてみましょう。もし、気管虚脱のような症状がある場合には、過度に興奮することを避け、できるだけ早く動物病院にいきましょう。症状が進行してしまうと呼吸困難になって、命を落としてしまう場合もあります。

まとめ

日本では、小型犬ブームで飼育頭数が増えており、気管虚脱という病気も増えています。コラムを読んで、もしかしたら…と思われる方もみえるかも知れませんね。気管虚脱は適切な処置によって進行を遅らせることができます。愛犬の様子をみていて、何か変だな…と感じられたら、早めに動物病院で診断をつけてもらうようにしましょう。

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